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技術的なことや仕事に関することを書いていきます.

「仕事の問題地図」読んだ

仕事の問題地図 ~「で、どこから変える?」進捗しない、ムリ・ムダだらけの働き方

仕事の問題地図 ~「で、どこから変える?」進捗しない、ムリ・ムダだらけの働き方

会社のSlackで id:onk さんが推薦されていて, 面白そうと思ったのでさくっと読んでいました. チームで仕事をするにあたって現れる様々な問題点, 例えば「計画がない」, 「進捗がわからない」, 「モチベーション不足」, 「意見が出てこない」... それらに対して, どのようにアプローチしていくかについてのアイデアがまとめられた本です.

個人的には, 最初の「計画不在」の章が良かったと思っています. 昨今いろいろな計画を建てる機会が増えてきていて, どのように計画を作るか... というところで試行錯誤していたので, 良いアイデアを幾つか見つけることができました.

  • 構造化してみる
  • 計画表を書いて相談してみる
  • 未知か既知かを皆で判断する
  • 情報共有の旗振り役を置く

「構造化してみる」では, 仕事(タスク)を複数の段階に分けて構造化するアイデアが紹介されていました. 第1段階では命題(テーマ)を書き, 第2段階には目的を, 第3段階に目的達成のためのアクションを, 第4段階以降はそのアクションを成し遂げるために必要な細かな作業項目を, それぞれ"モレなくダブりなく"書き出していく... という形で構造化していく方法です. そこそこの規模のプロジェクトを開始するときは「インセプションデッキ」などのテンプレートが使えますが, 小規模〜中規模なタスクの計画であれば, この構造化を使った計画作りをうまく使えそうな気がします.

やはりチームで仕事をやっていくにあたって, 「銀の弾丸」と言えるものはなくて, 本書でも仕事をするにあたっての問題を文章化して図示して(地図にして)理解しやすいようにして, それに対する地道な解決案を示していく... という感じになっていて, 分析すること/それを元に手を打っていくことが重要そう, という気持ちになりました. とはいえ, そういう時に分析の助けとして, あるいは分析結果から次に打つアクションを考える種として, 本書があると「そういえば, 似たような内容が...」という感じにヒントとして使えそうです. また, 「はじめに」に書かれているように, チームでこの「問題地図」を眺めて, いま自分たちのチームにはどの辺に問題点がありそうか? と発見する目的で使うのも良さそうです.

そういう意味で言えば, 社会人になって2〜3年目くらい, 徐々に業務に慣れてきたタイミングでこの本を読めると, 視点が個人からチームに広がって良い影響があるのではないかと思います. 個人的には, ここ数年で視野が広がった感覚があるので, 「視野が広がった!」というよりは, 「視野が広がって見えてきた問題点に対して, こういう向き合い方ができるかな...?」と考えながら読むことができました. サックリ読めますし, 良い本だと思いました.