この記事は, 「はてなエンジニア Advent Calendar 2023」の1月14日の記事です*1.
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昨日は id:kk__777 さんの「Notionのメモをもとに記事を作らせて投稿してみる」でした.
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唐突に宣伝なのですが, 1月23日に「YAPC::Hiroshima 2024 非公式予習会」を開催することになりました.
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YAPC::Hiroshima 2024 非公式予習会とは、初めてYAPC初参加や久しぶりに参加する人がYAPC の歩き方、空気感を知ることができ、本編参加前に参加予定の方々が交流できるイベントです!
ということなので, YAPC::Hiroshima 2024に参加するぞ! という方で, 過去のYAPC::AsiaやYAPC::Japanシリーズに参加したことがなくて, 空気感が分からなくて少し緊張感が... という方は, 是非お越しいただけると嬉しいです. 参加者はYAPC::Hiroshima 2024に参加する人ばかりなので, ここで先んじて知り合いを作っておけば, 当日一緒にYAPC::Hiroshima 2024を楽しめるかもしれません.
ちなみにYAPC::Hiroshima 2024のチケットについては, 1月14日現在Tシャツのサイズが選べない(Lサイズ限定)のチケットがまだ販売されています(学生なら, 「学生チケット」が無料で申し込めます). まだ間に合いますので, 是非参加を検討していただけると幸いです.
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...で, ここからが本題なのです. 「YAPC::Hiroshima 2024 非公式予習会」の中で, 「YAPC運営が語るこれまでのYAPCと今回のYAPC(仮)」というタイトルでJapan Perl Association代表理事であるところの id:karupanerura さんと漫談をすることになっています. ぶっつけ本番で行くと何も喋れずに終わりそうなので, このエントリでこれまでの自分とYAPC::Japanシリーズとの関わりを中心に, 簡単にまとめておこうと思いました.
注意
- 以下, すべて自分語りです. 技術要素はありません
- 昔の話もあるので, うろ覚えで書いています. 事実と異なる記載があるかもしれません(誤りがありましたらご指摘ください. 修正いたします)
YAPC::Hokkaido 2016
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YAPC::Asia 2011に「遠方からの参加者支援制度」で参加して以降, 最後のYAPC::AsiaであるところのYAPC::Asia 2015まで毎年参加していましたが, ずっと一般参加で, スタッフの経験として関わった経験は一切ありませんでした. ただ, YAPC::Japanとしてリブートするにあたり, どなたかに声をかけて頂いてスタッフとして関わるようになりました. 当時スタッフとして何をしていたのかは一切覚えていないのですが, 資料を漁ったところ会場の部屋リーダーをしていたようです.
YAPC::Hokkaido 2016の思い出としては, やはり雪ですかね... 12月上旬の開催とはいえ, 札幌在住者でも「この時期でこれだけ降るのは珍しい」という大雪が降っていて, 会場の最寄り駅から会場までの数分間の移動で「遭難するのではないか...?」みたいな気持ちになったのを覚えています. まさに「試される大地」でした.
あとカンファレンス翌日にすすきのを歩いていると野生のPerl Mongerとどんどんエンカウントしたのも楽しかったですね. 雪の影響で日曜日に帰るのを諦めた(月曜日を有給にした)ので, みんなでジンギスカン食べに行ったり海鮮を楽しんだり, とにかく札幌で遊びまくっていた思い出があります.
YAPC::Kansai 2017
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実家がある, 地元の関西での開催. ということでこの時もスタッフをやっていたみたいです. ただ当日は, 自分のトークがあったり, 座談会に出たりしていて, 余りスタッフっぽい動きはできていなかったみたいです.
YAPC::Kansai 2017は公式サイトのデザインがすごい好きでした(いかにも「大阪ッ!!!!」という感じの雰囲気が出ていて). 後はスタッフパーカーも「黒字に金色のライン」で, なんか関西の兄ちゃんが着ていそうな感じ(?)があったり...
どんどん, 「この場所でやるなら, こういう催しをしたいよね!」みたいなアイデアを盛り込める余裕が出てきたのかな, と思います.
YAPC::Fukuoka 2017
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YAPC::Japanは, 実は(?)JPAの年度(4月〜翌3月)にあわせて年度内に1回は開催するように設定されています. YAPC::Fukuoka 2017はYAPC::Kansai 2017と同じ年ですが, YAPC::Kansai 2017が3月, YAPC::Fukuokaが7月の開催なので, 翌年度分の開催ということになります. ...しかし今にして思うと4ヶ月後に開催するのは気合が入りまくっていますね!!! 今だと絶対できない気がします.
この時, 初めて実行副委員長の役割を担うことになりました. どこからその体制だったのかは記憶が定かではないのですが, YAPC::Japanはだいたい, 開催地の代表の方が実行委員長, JPA側のスタッフが実行副委員長を担当して, 協力しながら準備を進める感じになっているので, この辺りから(理事ではないですが)JPAの運営にも関わっていたはずです.
自分は福岡という街が好きで, Fukuoka.pmが開催される度になるべく足を運んでいたので, 福岡在住の方々と一緒に準備する実行副委員長の役割は適任だったのかな, と勝手に思っています. YAPC::Fukuoka 2017はロゴに「二○加煎餅」のモチーフが取り入れられているのが印象的で, これはちゃんとにわかせんぺい本舗東雲堂さんに許可をもらってやらせていただきました.
実行副委員長という役割はとにかく忙しくて, カンファレンス当日は昼過ぎまで弁当を食べる余裕がなく, 僅かな時間を見つけて弁当を流し込んでまた運営業務に戻る... みたいな感じで右往左往していた思い出があります. とはいえ最後まで大きな問題なく走り切る事ができて, かなりの達成感がありましたね.
YAPC::Okinawa 2018
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北海道, 関西(大阪), 福岡と南下してきて, YAPC::Japanは遂に沖縄へ. この時もスタッフとして運営に関わっていたはずです(やっぱり何をしていたかは覚えていない).
会場が, 那覇空港などがある那覇市からかなり外れた沖縄科学技術大学院大学(OIST)で, 会場まで参加者をどう運ぼう...? と検討した結果, バスを用意して運ぶぞ!!! となったのがかなり印象的でした(そういえば, 当日はバスの案内スタッフを担当していた記憶があります).
スタッフTシャツか個人スポンサーノベルティでかりゆしが配られていたのも沖縄らしさが出ていてよかったですね.
YAPC::Tokyo 2019
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久々の東京, ということでこれまでから少し規模を拡大しての開催となったYAPC::Tokyo 2019. 「規模の拡大」に対応するために, イベント会社の活用を狙ったりなど新しい取り組みがありました.
この時何をしていたかは結構覚えていて, 会場の部屋リーダーをしていたはずです. なぜ覚えているかというと自分がトークをする部屋で, スタッフとして部屋リーダーに任じられており, 司会進行をしていたので, 「自分のトークを司会の自分が紹介してそのまま登壇する」という謎ムーブメントをした記憶があるからです(?).
大きい会場で, 懇親会も大人数で開催できて, 久々にたくさんの人が集まって「大同窓会」みたいな雰囲気があって楽しかったですね. ベストトーク賞を受賞したsongmuさんを胴上げしたのもいい思い出でした. そしてそこで, 「次のYAPCは京都だ!!!」ということが決まり, 「京都で開催するならば, 京都に本社のあるはてなの人間が実行副委員長をするのがスジ(?)であろう」, という謎の理論で, YAPC::Japanシリーズになってから2回目の実行副委員長職を拝命した, のですが...
そういえばこの頃から, Japan Perl Associationの理事になったみたいです.
blog.perlassociation.org
YAPC::Nagoya::Tiny (2019年)
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「少し小さめのイベントもやってみよう」という施策でやったのかな...? このへんもほとんど記憶がないですね...
ただこのイベントは, 前々から友達と計画していた台湾旅行と重なっていたので, YAPC::Asia 2011以来皆勤賞だったのに, 初めて欠席することになりました.
YAPC::Kyoto 2020 (2020年, 延期)
これはマジで辛かったですねえ〜〜〜〜〜〜〜... ちょうど新型コロナウイルス禍が始まった直後の開催で, 先の見通しが一切見えない状況で, 開催する? 延期する? の判断をする必要がありました. 最終的にはJPAの理事とも議論を重ねて, 一旦延期するという判断を下すことになりました. 不幸中の幸いだったのは, 会場費などの支払い前に判断を下せたので, キャンセル料などはほとんど発生せず, 金銭面のダメージをかなり抑えることができた点でした. この時ちょっとでも判断をミスっていたら, YAPC::Japanはここで終わっていた可能性も十分にある... と個人的には思っていて, なんというかうまく乗り越えることができてよかった... と思います.
これについては, とにかく「延期だ延期!!!」と言い続けていたのが記憶に残っています. とにかく「中止」と言ってしまうと, ここでYAPC::Japanが終わってしまう可能性があると思っていて, 「中止, 残念でしたね」と言われる度に「延期ですっ!」と言うようにしていました.
そしてそれを後押しするように, 新型コロナウイルス禍だからこそ(?)できるYAPC::Japanを, という施策を数年続けることになります. なんとかまたみんなで集まれる日を祈りながら...
Japan.pm (2021年)
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YAPC::Japanシリーズとしては初めての完全オンラインイベントでした. 「YAPC::Japanの体験をオンラインで作る」のを目標にしていましたが, 最初からそれを実現するのは難しいので, まずは「Japan.pm」という名前でやってみよう! となったのが名前の由来です.
「Japan.pm」でググると, Googleは「Japan Prime Minister」と解釈するようで, 当時だと検索する度に菅義偉さんが登場(?)されていたのが記憶に残っています.
この時は司会進行を担当していたのかな...? オンラインだからこそできる施策をいろいろ試して, オフライン開催のYAPC::Japanには及ばないまでも, それに近い体験をオンラインでも作れそうだ, となって, 翌年のYAPC::Japan::Onlineに繋がります.
YAPC::Japan::Online (2022年)
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Japan.pmで得た知見をつぎ込んで作り上げた, YAPC::Japanの体験をオンラインで作る集大成. この時も司会進行をしていた気がします.
この時はとにかく料理が豪華でした. 軽食としてピザハットさんからピザが届いたり, 懇親会の料理でチキンが届いたり. カンファレンス本編はもちろん, それ以外(企画, 懇親会, あるいはカンファレンス前後の時間)でもワクワク楽しめる要素があるのがYAPC::Japanのいいところ... だと自分は思っているので, それがオンラインの形でも再現できたのが良かったです.
とはいえやっぱり, オンラインの難しさというのはあって, そろそろオフラインでもやりたいよねえ... という気持ちはみんな持っていたと思います. ワクチンの普及, 緊急事態宣言の終了, 全国旅行支援といった施策の実施を受けて, そろそろYAPC::Kyotoをリブートしよう... ということになりました.
YAPC::Kyoto 2023
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実行副委員長としてあれこれしていました. とにかく, 延期することになったYAPC::Kyoto 2020をそのままリブートして, 更に盛り上げてやっていくぞ!!! という気持ちでした.
2019年以来, と考えると4年のブランクがあるので, とにかく全部思い出しながら準備することになりましたし, 京都らしさが出る施策(Perl神社とお賽銭の寄付, 護符ステッカーなど...)をどんどん盛り込んでいった結果, どんどんやることが増えて最終的には毎日がお祭り騒ぎでしたね.
なんとかここまでYAPC::Japanを続けてきたけど, ここでコケるとまたYAPC::Japanが終わり得るのでは? というプレッシャーもあったのですが, 最終的にはこちらも大きな問題なく終わることができたかと思います.
YAPC::Japanというイベントも, いつか必ず終わる時が来るとは思っているのですが, 自分としてはなるべくそれを後ろに遅延させたいと思っていて, YAPC::Kyoto 2023の開催でそれを実現できたのはものすごく嬉しかったですし, 内心自画自賛しています(?). 本当に, YAPC::Kyoto 2023に関わって下さった皆様全員を今でも誇りに思っています.
YAPC::Hiroshima 2024
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YAPC::Kyoto 2023で燃え尽きたので, 今回は広報担当としてふわふわとスタッフ業をしています. やっぱり実行副委員長といった役割を一度担うと, 一時的に燃え尽きる部分はあるのでクールダウンは必要ですね...(それにしても少し動けていなさすぎるので, 申し訳無さがMAXではあります). 持続可能なYAPC::Japanを考えると, その辺りちゃんと仕組み化して, みんなが(同時に/長期間)燃え尽きないようにする, いわば燃え尽きる期間をコントロールできるようになる必要がありそうです.
「YAPC::Japanらしさ」とは?
多分, YAPC::Japanに参加したことがなくて, 「YAPC::Hiroshima 2024 非公式予習会」に参加される皆様は, 「結局のところ, YAPC::Japanってどういうカンファレンスなんだろう?」というところを思われていると思うので, 最後に自分が思う(あくまで自分 = papixが思う)「YAPC::Japanらしさ」について言及しておこうかと思います.
YAPC::Hiroshima 2024の公式サイトには「YAPCはYet Another Perl Conferenceの略で、Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスです。」と書かれていますが, この「Perlを軸とした」がYAPC::Japanらしさの1つ, だと思っていて, Perlネタはもちろんアリ, それ以外のネタも(たとえPerl以外の言語であっても)大歓迎, とにかく何でもアリ!!! というのは結構珍しい雰囲気, いろいろとカンファレンスが開催されている中でも, 独特の立ち位置なのではないかと思います. @pyama86さんは「異種格闘技戦」と仰っていましたが, これもYAPC::Japanを表す良い表現だなと思っています.
Perlが好きな人, 今現在Perlを書いている人はもちろんのこと, かつてPerlを書いていた人, そして今はGoやRubyやScalaなど, 他の言語を書いている人, あるいはスクラムマスターやマネージャーなどのロールを担うようになった人, いろいろな方が集まる場になっています. もしかすると最近YAPC::Japanに参加するようになった方の中には, 「Perlなんて書いたことないや...」という人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか. なので, カンファレンスで披露される全部のトークが刺さる! ということはないでしょうが, Webの技術に関わりがあるエンジニアであれば, 何かしら刺さるトークが1つは見つかる, みたいなカンファレンスだと思っています(papixはYAPC::Japanはそういうカンファレンスでありたい! と思っています). つまり, YAPC::JapanはPerlだけにとどまらない様々な領域の知識, 技術, 知見に触れられる場になっています.
だからこそ, YAPC::Japanには学生の方に参加して頂きたい!!! と思っていて, 自分もYAPC::Asia 2011でお世話になった「遠方からの参加者支援制度」から生まれた「学生旅費支援制度」は可能な限り継続したいな... と思っています. 学生の知り合いがいらっしゃったら是非YAPC::Japanを紹介して頂きたいですし, 学生にも刺さるトークを応募して頂けると個人的には嬉しいですね. この辺りの「学生への姿勢(?)」も, YAPC::Japanの特色かもしれません(もっと良くする余地はあるとは思っていますが...).
さいごに
始まりがあれば終りがある, ということで, YAPC::Japanというカンファレンスもいつか終わりが来るのでしょう. 自分としては, YAPC::Japanとその前身であるYAPC::Asia, そしてPerlコミュニティには返しきれない恩があるので, その象徴の1つであり, その名のもとにみんなが集まれる「YAPC::Japan」というカンファレンスをなるべく続けられるよう, Japan Perl Associationの理事としても可能な限り尽力していきたいと思っています.
...うーん, なんというか, 勢いよく雑に書いてしまったので, 最初から最後まで乱文というか, とりとめのない文章になってしまって反省しています. ただこの文章を通して, ちょっとでも, YAPC::Japanというカンファレンスに興味を持っていただければ幸いです. 皆様と「YAPC::Hiroshima 2024 非公式予習会」と「YAPC::Hiroshima 2024」でお会いできることを楽しみにしています!!!
「はてなエンジニア Advent Calendar 2023」, 1月15日の担当は id:fxwx23 さんです. 宜しくお願いします.