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「アジャイルな見積もりと計画づくり」読んだ

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~

  • 作者: Mike Cohn,マイクコーン,安井力,角谷信太郎
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/01/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ここ半年くらい, スクラムマスターとして「アジャイルサムライ」や「カイゼンジャーニー」なども参考にして, チームにスクラムの導入を試みています. ある程度, チームの開発がうまく進んできていると思うのですが, とはいえ"見積もり"に関する部分について, もっとうまくやっていけるのでは? という気がしていました. そのときに, 確か id:daiksy さんに紹介頂いて読み始めたのが「アジャイルな見積もりと計画づくり」でした.

内容としては, 「アジャイルサムライ」や「カイゼンジャーニー」でも紹介されていた"見積もり"に関する内容を, 懇切丁寧に書かれている... という感じで, 特にユーザーストーリーに関する話題は, 今チームでも試行錯誤している部分だったので非常に参考になりました.

あとは, 「2週間 = 1スプリントを6回繰り返した後, 1週間を開発メンバーが自由なアクションをできる時間にするとバランスが良い」, といったやり方が紹介されていて, その辺りを参考にして会社の期末に1週間程度各々がやりたい事に取り組める時間を作る提案をしたところ, うまくOKが出て, コードの整備や実験的な機能の追加などに取り組めたので良かったです.

チームで開発していくにあたって, 「見積もりをして, 計画を作る」という所は結構根幹を担っていると思っていて, そういう意味ではチームが動き出す段階でしっかりした仕組み(フロー)ができていた方が良いし, それが定着してきた段階でガラッと変えるのは難しい(再び定着するまで時間がかかってしまう)ので, もしまた1からスクラムの仕組みを整える機会があったら, その時はこの本に目を通してからやり方を組み立てたいですね. そう考えた時に今のチームを見ると, 最初に組み立てたやり方が定着してきている状態なので, この本で得た知見を反映させるためにも, チームの変化(人事異動等)のタイミングなどを見計らいつつ, ちょっとずつ改良していくと良いのかなーと思ったりしています.