Masteries

技術的なことや仕事に関することを書いていきます.

「カイゼン・ジャーニー」読んだ

最近話題の「カイゼン・ジャーニー」を読みました. ...だいぶ前に. 感想エントリ書いたつもりだったのだけれど下書き状態のままで, 公開されていなかったのでした... そしてこの本ですが, Twitterとかで id:daiksy さん等たくさんの方々が絶賛していたので, サクッと買っていました.

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

この本は3部構成の物語仕立てになっていて, 1人の主人公を中心に, 1部では「一人で」, 2部では「チームで」, そして3部では「チームを越えて」, アジャイルのプラクティスを活用することで, チームを"カイゼン"していく様子が描かれています. 1つの部には, それぞれ複数の話があり, そこでは最初に主人公が直面した課題の紹介と, それに対してアジャイルのプラクティスで立ち向かっていく様子が小説で綴られていて, その後に, そこで取り入れられたプラクティスについて詳解するというスタイルになっています

それぞれのプラクティスの説明も丁寧ですし, 何より小説パート(?)の出来がものすごく良くて, 特に終盤の, (自主検閲)が(自主検閲)の(自主検閲)だったシーンはちょっと胸が熱くなってしまいました(?). そういう意味では, 以前読んだ「アジャイルサムライ」よりも, (オタクにとっては)とっつきやすさがある(?)ように思います.

papix.hatenablog.com

...次はこれまた各所で評判だった, 「エンジニアリング組織論への招待」を読み進めていく予定です.

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

ところで...

最近こういった本を読んでいたのは, 今期から「テックリード」という役割を任されることになったのが大きいです. はてなにおけるテックリードの役割は, "チームの技術的な窓口"と定義されていますが, とはいえそれに留まらず, これまでよりも一つ上の視点で, チームを客観的に捉えようと思って, チームを見つめ直した結果, 今の自分たちのチームにはたくさん改善出来る所があり, それができれば自分たちはもっとやっていけるのでは? と思ったのでした. 「アジャイルサムライ」とか, 「カイゼンジャーニー」とかは, その改善のヒントを見つけられれば... という気持ちで読んでいたのです.

...で, こういった本で得た知識をそのまま今のチームに導入すると当然うまくいかないパターンが多いので, チームの状況に応じてアレンジをして, 「こういう取り組みをやってみませんか?」という提案を続けた結果, 最終的に「一通り任せてみよう」という話になり, 来週から実験的にチームのスクラムマスターをやることになりました. 前職でスクラムマスターと一緒にスクラムを回した経験はあるものの, 言うまでもなくスクラムマスターという役割を担うのは初めてです. そういう意味で, 現時点では正直不安しかないのですが, とはいえ社内には id:daiksy さんといった有識者がいますし, チームとしても現状維持で良いという意見は全くなくて, スクラムの導入に対してプラスの印象を持ってもらっているので, そういった後押しを力に変えて, うまくスクラムを回していきたいという気持ちです.

というわけで, 今後はそういった領域の気付きや知見なども, ブログに書いていけたらと思っています. 頑張るぞ!!!