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最近の読書法

この記事は, 「はてなエンジニア Advent Calendar 2019」の21日目の記事です.

qiita.com

昨日は id:dekokun さんの「Kinesis Data Streams + Lambdaが詰まった時の対処法」でした.

dekotech.dekokun.info

最近の読書法

「読書習慣が定着しないな...」という課題を延々と持ち続けていて, 積読本も無限に溜まっていたのですが, 最近徐々に消化が進んできました. うまくサイクルが回り始めた理由を考えていて, 幾つか気付いたことを書き残しておこうと思います. 結論としては, 本を読むにあたって現在は以下の3点に気をつけています:

  • 少しでもいいので読む
  • 理解できなくてもひとまず読む
  • とはいえ, グッと来なかったら読み飛ばす

少しでもいいので読む

既に読書の習慣が定着しているならともかく, そうでないのなら, まずは「定期的に本を読む」ようになるのが大事だと思いました.

読書の習慣がなかった頃は, 面白そうな本をとりあえず買うものの, 読書の習慣が定着していないので当然のように積まれていって, だからこそ気持ちが高まってきた時に「消化するぞ! たくさん読むぞ!!!」と思うものの, その気持が逆に読書のハードルを自分で高めてしまい(折角読むのだからたくさん読もう, 折角読むのだから理解しよう, 等...), 結果として挫折する... といった悪循環を, 延々と繰り返してしまっていました.

この辺りは, 今年「小さな習慣」を読んだ影響があって, 毎日少しずつでもいいので, なるべくコンスタントに読書をしていく... という習慣を試みていて, それが徐々に定着してきているように感じます. とにかく, 本を読むハードルを意図的に, どんどん下げていっています.

papix.hatenablog.com

直近だと,

  • Kindleで, 1日2ページは読むようにする
  • 飲みすぎたり疲れた日は休んでも良い, が翌日は2倍読む(2倍と言っても4ページ)

...という感じでやっています. Kindleで2ページ程度であれば, どう転んでも10分もあれば読み切れるので, 出勤時間にサクッと読んでしまえますし, 仕事で多少疲れた時でも寝る前にベッドの中でなんとか読了できる量だと思います(そして, 本当に疲れている時は前述のように諦めてもよく, 代わりに翌日2倍読む).

これの良い所は, 「とりあえず2ページで...」という気持ちで本を読み始めると, 時と場合によってはだんだん面白くなってきて, 結果として2ページ以上読み進めている... ということが結構ある点です. 読書に対するハードルを, 極限まで下げているはずなのに, 結果としては気合いを入れて本を呼んでいた時よりもたくさんの分量を, コンスタントに読み進めることができるようになったと思います.

理解できなくてもひとまず読み進める

読書の習慣が定着しない頃, 何かのきっかけで本を読むか! となった時, 先にも述べたように, 「せっかく読むのだから, 全部理解しよう...!」と意気込みすぎた事が多かったように思います. 結果としてページは進まず, 「うーん, うーん...」と悩んでいるうちに時間が過ぎ去ってしまい, 更にそのせいか「また続きを読もう!」という気持ちになれない... という, 悪循環を起こしていました.

これもまた, 読書のハードルを下げる観点の1つではあるのですが, まずはとりあえず「どんな事が書かれているかわかればいいや」という気持ちで本と向き合うようにしています. サクサク読んでいって, 興味深いと思ったところだけしっかり読む, という雰囲気です. 気持ちとしては, 「じっくり読もうとして進まないより, とりあえず1冊読み切った方がまだ有益」と思うことにしています.

...とはいえ, そういう読み方をしていても, 1冊あたり(分量によりますが)どれだけ少なくても2〜3ポイントくらいは学びというか, 新しい視点が得られるものだなあと思っています. また, 何より「この本には, こういう事が書いてある」というインデックスを作ることが出来るのが有益で, まずはそこを目指す程度で十分ではないか, と思うようにしています. そうすれば, ある意味で本を「外部記憶」にできる訳で, いつか将来, 「これ, あの本に書いてあったな...!」というタイミングがあれば, また本を開いて, 今度は必要なところを理解出来るまで読み込む... という使い方が出来るはずです.

課題としては, 本のジャンルによってはこういう読み方が明らかに不向きなことがある(例えばプログラミング言語の解説/入門書などはそういうジャンルと思います)というところで, そこについては今後の課題としたいと思います.

とはいえ, グッと来なかったら読み飛ばす

先に, 「理解できなくてもひとまず読み進める」と書きましたが, とはいえ読んでいて「グッと来ない」と思った所は, 思い切って読み飛ばすようにしています. 「せっかく読書するのだし, 全部読むようにしよう!」と思っていた時期もあったのですが, そのような理由で無理やり文言と向き合っても頭に入ってきませんし, そういう状態で本を読んでも得るものはほとんどない... という結論に至りました.

なので, 最近は「この辺りはあまりグッと来ないな...」と思ったら, 各節のタイトル等をサッと眺めて読み飛ばすようにしています. 「各節のタイトルをさっと眺めておく」というのは大事だと思っていて, 先に「本のインデックスを作って外部記憶にする」という話をしましたが, そのためにもそれくらいは読んでおく必要があると思っています.

まとめ

とにかく, まず本を読む習慣を定着させたい! と思うのであれば, ただひたすらに「本を読むハードルを下げる」必要があると思っています. ここで紹介した3つのポイントは, それを実現するために自分が実施していることです.

かつての自分は, 「本をたくさん読み, そして多くのことを理解したい」と思っていました. しかし, 二兎を追う者は一兎をも得ず, という諺があるように, (少なくとも自分には)その2つをシュッと両立することはできませんでした...

なので, 最近はこうした施策によって本を読むハードルを下げ, 読書習慣を定着させ, その次のフェイズとして, 読解力や本から得るものを増やしていく... という取り組む方が良さそうという結論に至っています. 皆さんはどのようにして「本」と向き合っていますか? この機会に言語化してみると得るものが多いかもしれません.

明日の担当は id:side_tana さんです. 宜しくおねがいします.