Masteries

技術的なことや仕事に関することを書いていきます.

シニアエンジニアになりました

今期より, シニアエンジニアになりました. シニアエンジニアは, はてなのエンジニアのロールの1つで, 技術組織の運営を担ったり, エンジニアのメンタリングを担当したりする役割です.

developer.hatenastaff.com

...CTOに突然, 「来期からシニアエンジニアをお願いします」と言われた時は結構びっくりしたのだけれど, 新年に「もっとチャレンジする」という目標を立てていたので, これもまた新しいチャレンジの1つになるだろうということで, 拝命させてもらいました.

あとは, はてなに入社して以来, テックリードだったりスクラムマスターだったり, 幸運にも新しい役割を任せてもらう機会がそこそこにありました. その役割と向き合っていく中で, 視野が広がったり, 新しいアクションや気付きに繋がっていく事が多かったので, 今回のシニアエンジニア就任も, そういうきっかけの1つに繋げていきたいと思っています.

...以上, 簡単なお気持ち表明でした. 特にオチなどはないです!!!

「エンジニアの知的生産術」読んだ

年末に id:daiksy さんが「良い!」とツイートされていたので, ついつい買ってしまった「エンジニアの知的生産術」を読み終わりました.

エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

結論から言えば, 個人的には非常に刺さりました. これまで人生の座右の書を問われたら「ARIA」と答えていましたが(仕事をするにあたって大事なメンタリティーはそのほとんどをARIAから学んだと思っています), この本は自分の中ではそれと並ぶくらいの立ち位置に, いずれ来ることになる本だと思います.

本の内容としては, 知的生産活動(情報をインプットし, 咀嚼して整理し, そしてアウトプットする一連の流れ)について, 脳科学, 経済学などの研究成果に基づいた知見であったり, 過去の著名な事例/手法に基づいて解説されています. 一通り通して読むのはもちろんのこと, 知的生産活動に取り組む中で, 今の自分に必要なフェイズ, 或いは苦手なフェイズの所だけつまみ食いするだけでも得るものはあるはずです. 一応エンジニア向けの内容ではあるものの, エンジニアでないと伝わらないような説明はごくごく一部だったように感じたので, エンジニア以外の人でも読んでみると良いと思います.

読書苦手勢としては, 情報をインプットする部分の説明とか, 「薄々こういうインプットをした方が良さそうと思っていたけれど, やっぱりその方が良かったか...」という気付きを得られたりして, 「こうやると良いのか!」, 「こういうやり方があるのか!!」という気づきが結構ありました. 一方で, 日頃から無意識に実施していたアクションについて, 先行事例や研究に基づいて"良い"理由が示されていたりしたのも良かったです. 例えば, 自分は何かしらの選択肢を提示する時は「とにかく選択肢を3つ作る」ように心がけているのですが, 本書のコラムでは,

意思決定の質に大きな影響を与えたのは、選択肢の個数でした。選択肢が2個だった場合に比べて、選択肢が3個だった場合は、事後的に「とても良い意思決定だった」と判断される割合は16.7倍に増えました。

...といった研究成果が紹介されていて, どうやら筋が悪い(?)アクションではないようなので, 引き続きやっていこうと思ったりできました.

情報系に限らず, "エンジニア"と呼ばれる職種は日々様々な知的生産活動が必要になってくるので, その参考書として, これからも定期的に読み返していきたいです.

YAPC::Tokyo 2019で「チームが前に進み続けるために僕たちが考えたこと」というトークをしました

朝イチの発表でしたが, たくさんの方に聞いていただけて本当に嬉しかったです. また懇親会で「ベストトーク賞, 投票しました!」という声もいただけて, 非常に光栄でした. 公開した資料はこちらです.

「明らかに20分では足りなくて, ここは話せないだろうな...」と思って割愛した部分も付録としてスライドにしていますので, そちらも楽しんで頂ければと思います. あと今回, なんとトークメモを書いて頂きました. 死ぬまでに1回はこういうの描いてもらいたいと思っていたのでとても嬉しかったです. ありがとうございます!!!

その他

今回のYAPC::Tokyoでは, JPA側のスタッフとしていろいろ準備していました. とはいえ本格的に準備し始めたのは12月始まってくらい(10月〜11月は体調が破滅していて, 準備に取り組む余裕がなかった)で, そこから怒涛の勢いでタスクを片付けていく感じになりました. チケットの販促を目指して, 「あなたの注目トーク, 教えて!」という連載企画に挑戦したりしましたが... 効果があったんですかね(その辺りを計測する方法を考えるのを忘れていた!). とはいえ, 毎日毎日様々な記事が公開されることで, Twitterの投稿など, 「YAPC::Tokyoってイベントがあるんだって」と認知頂くきっかけにはなれたんじゃないかな, と思っています. ご協力頂いた皆様, ありがとうございました!

blog.yapcjapan.org

一方当日はRoom0のスタッフをやっていて, 基本的には1日中司会をしていました. 結果として, YAPC::Hokkaido以来2回目の「自分で司会して自分で登壇する」をやりました. スタッフ向けSlackで様子を伺いつつだったのでそこまで集中してトークを聞けなかったのですが, しんぺいさんのトークは流石でしたね(司会やるので聞きに行けない!!! と思っていたけど, スタッフ割当とタイムテーブル確認したらなんと自分が司会する部屋での発表だった). 難しい問題を, 一旦綺麗に分解して依存関係を洗い出して作戦を立てて... というのをシュッとできるのは流石と思いました.

...後はLTでドラ叩いたり, 懇親会でベストトーク賞を受賞したsongmuさんを胴上げしたりしていました.

結構始まる前は「大丈夫かな...?」と思ったりしていたのですが, さすがはYAPC::Japan, 参加者みな訓練されているので, 特段大きな問題もなく, 最後まで終わることができました. 終わりよければ全て良し... とは言いつつ, しっかり振り返って, 「次」に繋げたいですね.

...は, やります. YAPC::Fukuokaでは, 受け継いだバトンをうまく次に繋げるくらいしかできなかったですが, そこから今回のYAPC::Tokyo含めて, いろいろインプットをしてきました. そのへんの知見を活かして, 「受け継いだバトンを, よりよい形で次に繋げる」という所, やっていけたらいいなと思っています.

明日YAPC::Tokyo 2019で「チームが前に進み続けるために僕たちが考えたこと」というトークをします!

papix.hatenablog.com

こちらでproposalを出した件, 紹介しましたが無事採択頂き, 明日の11:20〜11:40, Room0にて発表することになりました.

今回も「僕達が考えたこと」シリーズとして, 初心者向けの内容になっています. スクラムを既に取り組んでいる方からすると少し物足りないかもしれませんが, スクラムに興味がある人はもちろんのこと, チームでプロダクト開発している人たち, 或いはこれから就職し, チームでの開発に取り組まんとする学生さんにも, 何か得るものがある... といいな, と思っています. 結構良い資料が出来たと思っているので, 朝一番の発表ではありますが, 是非聴きに来ていただけると嬉しいです. よろしくおねがいします.

「mackerel-plugin-nature-remo」のv0.1.0をリリースしました

幾つかPull Request頂いたので, Nature RemoをMackerelで監視する拙作プラグイン, 「mackerel-plugin-nature-remo」のv0.1.0をリリースしました.

github.com

v0.0.2では, Raspberry Piなどで動作するLinux ARMのバイナリを生成するようになりました. また, v0.1.0ではNature Remo miniへの対応や, グラフ定義方法の変更などを実施しています. これによって, v0.0.2以前で生成されるグラフとv0.1.0以降で生成されるグラフは互換性がなくなります(別のグラフとして描画されるようになります).

Pull Requestを送ってくださった id:takanamito さん, id:Songmu さん, ありがとうございました.