Perl入学式 Advent Calendarの15日目の記事となります. 今日は「ちょっとくらいテックな話書きたい」ということで, Data::Printerの話をしよう... と思っていたのですが, 先日Perl Advent Calendarの枠が空いていた枠を埋める時にネタとして既に使ってしまっているので, その変わりにReplyの話をしたいと思います.
Replyは, Perl向けのREPL環境です.
REPLというのはRead-eval-print loopの略で, コードを入力して(読んで), 実行して, 結果を表示する... というのを繰り返す(ループする)ツールです. 「対話型評価環境」とも言ったりします.
普通, Perlのスクリプトを動かしたい! という時は, Vimなどのエディタでコードを書いて, 名前を付けて保存して, それを実行していくと思いますが, ReplyなどのREPL環境を使えば「エディタでコードを書いて, 保存する」という部分の手間を省くことが出来ます.
非常にお手軽にPerlの挙動を確かめることが出来るので, 是非この機会に使いこなしてみて下さい.
Replyのインストール方法
Replyはコアモジュールではないので, cpanm
コマンドでインストールする必要があります.
cpanm
コマンドがインストール済みであれば, 以下のコマンドで導入することができます.
$ cpanm Reply
Replyの使い方
それでは, 早速Replyを使ってみましょう.
起動方法は簡単で, reply
というコマンドを実行するだけです.
$ reply
すると, 次のような表示になると思います.
$ reply 0>
試しに, 1 + 1
と入力して, エンターキーを押してみましょう. すると...
$ reply 0> 1 + 1 $res[0] = 2 1>
1 + 1
を実行し, 結果の$res[0] = 2
が表示されました.
そして, 1>
が出てきて, 再び入力待ちになっています.
1> my $hoge = 1 + 1; $res[1] = 2 2> $hoge++ $res[2] = 2 3>
このように, 先に宣言した変数を利用した計算を行ったりもできますし...
2> $hoge++ $res[2] = 2 3> use DDP 4> p $hoge $res[3] = '3'
このように, モジュールをuseして使うこともできます. 非常に便利ですね!
まとめ
PerlのREPL環境, Replyの紹介をしました.
Replyを使えば, 非常にお手軽にPerlのコードを試すことができますし, 自分の場合はCLIで動く簡易電卓のように使ったりもしています.
是非, 日々のトライアンドエラーの中で使ってみて下さい!