昨今このような情勢で, そろそろ1年近く在宅で勤務しているので, 今あらためて「リモートワークの達人」を読んでみました.
- 作者:ジェイソン フリード,デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン
- 発売日: 2020/07/02
- メディア: Kindle版
読書メモ
- 毎日4時間はみんな同じ時間に働いたほうがいい - 週に一度「最近やっていること」というテーマで話し合いの場を設けるとよい -- 1週間でやったこと, 翌週やることを手短に書き込む -- 作業の調整は不要で, 一緒にやっているという感覚を持てると良い - リモートワーカーが孤独になりやすいのは事実. だから意識的に外に出た方がいい - リモートワークにおいては, 働かないより働きすぎる方を心配するべき -- 気がついた時には完全に燃え尽きている可能性がある - リモートワークをうまくやるには? -- こまめに成果を見せる -- いつでも連絡が取れるようにする - リモートワークでは, オフィスで働く以上に人の繋がりが重要 -- 文字だけでやり取りする時, 人は悪い方に流されやすくなる -- 前向きな人間を集め, チームメンバーを思いやり雰囲気を盛り上げるタイプの人が必要 - 「嫌な言葉」, 「感情的な対立」, 「悪いムード」を徹底的に排除していくことが大切 - メールやチャットや掲示板で話し合いをするので, リモートワークには文章力が欠かせない -- 採用するなら, 判定基準に入れた方が良い -- 文章がうまくなる方法は読むこと. 文体は二の次, まずは明晰さ - 2ヶ月に1度のペースで1on1を実施する. 毎月出来るといいが, 2ヶ月でうまくまわっている -- ゆるく話をする. やる気は脆いので, ちょっとした不満で仕事が進まなくなる. 1on1で定期的にチェックする - リモートで働いていて, 一向に手が動かないと思ったら注意信号 -- 今の仕事の問題点を明らかにして, 改善する必要がある
感想/考察
週に一度「最近やっていること」というテーマで話し合いの場を設けるとよい
というのは, 異動前のチームで「成果発表会」という催しがあり, 1ヶ月単位でやったことや所感などを共有して, フィードバックをしあっていたので, 割と良かったので納得度がありました. 今のチームはチームの人数が多いこともあってそういった催しはないのですが, 人数が多くてもやれる良い方法はありそう, と思ったので模索していきたいですね.
「リモートワークでうまく仕事をするには?」のところで, コツとして「こまめに成果を見せる」, 「いつでも連絡を取れるようにする(反応する)」というのが書かれていて, これは最近意識していることなので裏付け(?)が得られた気持ちになりました. こういう振る舞いが安定して出来ると, 信頼貯金を貯めやすくなるように思います.
あとは, (「あわせてよみたい」で紹介しているshibayuさんのエントリでも触れられていますが)「嫌な言葉」, 「感情的な対立」, 「悪いムード」を徹底的に排除していくことが大切
というのは本当にそうですね. オフィスで働いている時より, リモートワークの方がそういった状態に陥った時のリカバリーコストが高い気がしているので, そうならないように割れ窓理論的に先手打って対応していくのが大事そう, と思いました. チームでは割とシニア寄りなので, そういったところ俯瞰して気付けるようになれると良さそうです.
元々, 京都/東京という2拠点で仕事をしていたこともあって, 昨今のコロナ禍で在宅勤務になっても, 割とスムーズに移行できたのではないかと思っています. うまいことやっていくための暗黙知? みたいなものを, この本を通して改めて文章化できたなーと思います.