Masteries

技術的なことや仕事に関することを書いていきます.

2018年の振り返り

あけましておめでとうございます, 2019年もよろしくお願いいたします. というわけで2018年が終わったので振り返りをします. 今年もKPTでやっていきましょう.

過去の振り返り達

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K

「2018年にやってみてよかったこと, 2018年も継続して取り組みたいこと」

いろいろと良い結果を残せた

入社して2年目, 徐々に慣れてきたこともあってか, 去年は業務においてそこそこの規模の成果を幾つか出せました. 一番印象的なものは, 2017年からほぼ1年にわたって取り組んでいた「はてなブログのHTTPS化」が無事完遂したことでした.

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リリースにあたって大きな問題なく出せたのが何より良かったですし, そこで得た知見や気付きなどを, エンジニアセミナーや「Rejectcon 2018」で発表したり, GeekOutでインタビューして頂いたりすることができて, 外に向けて発信出来たのも良かったです. また, 詳しくは後述しますが, Go言語習得の取っ掛かりになったのもHTTPS化の作業がきっかけでした.

もう1つ, 「はてなブログのHTTPS化」より規模は小さいですが, 「はてなブログのPerl 5.28.1化」も思い出深い成果です.

developer.hatenastaff.com

日々の業務の合間にコツコツと5.28化の作業を進めて, 適宜リリースすることで「小さな成功体験」をコンスタントに得ていく進め方をしましたが, 今回はそれが「チームメイトをうまく巻き込む」動きに繋がって, チームメンバーの手厚いサポートの甲斐もあって, 最終的にはこちらもまた特段大きな問題なくリリースまでこぎつけました.

そのための手順書を作る中で意識したこと, 気づいた事をまとめてアドベントカレンダーに書いたところ, なんと人生初(多分)の700ブクマオーバーを達成しました!

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予想以上の反響があって驚いていましたが, 「気づいた事を, 正直に」書いた結果のが良かったのかも? と思っています. そこを参考にしたり, 他山の石にしてもらって, そのリアクションが700ブクマオーバーに繋がったのかなーと思っています.

「気づいた事を, 正直に」と言えば, 2018年はKichijoji.pmで2回, スクラムについての話をしました(詳しくは後述します). これもまた, チームで感じていた課題やそれに対して打った手, そしてそれが半年後にどうなったか... といった部分まで発表した結果, 懇親会でいろいろな方と議論したり, 意見をもらったりして, 非常に学びが多かったです. 今年の「YAPC::Tokyo 2019」では, その総集編的な発表をする予定ですので是非聞きに来てください(宣伝).

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...そういえば「YAPC::Okinawa」も2018年でしたね. 「Webサービスを監視するときに僕達が考えたこと」という発表をしましたが, ベストトーク賞の2位を頂けたのでした.

これもまた自分にとっては快挙と言える出来事で, 資料を作っている中で(会社のチーフエンジニア陣にレビューしてもらったりして)自分自身学びがあったし, それをしっかりと伝えることが出来た結果なのかなーと思っています. 嬉しかったですし自信が持てましたね.

こうやって振り返ってみると, 結構いろいろな領域で(?)コンスタントに成果を残せた1年だったなあ, と思いますね. 2019年も落ち着いて, コンスタントに成果出していきたいですね.

技術の幅を広げることができた

2017年は「手持ちの道具で戦いすぎた」というProblemを挙げていました. 一方で, 2018年は「道具を増やす」という観点で, 進歩のあった1年だと思います.

まずは前述の「はてなブログのHTTPS化」を通して, Go言語の理解はかなり深まりました. id:aereal さんが書かれた最高のお手本コードがあったというのも大きいですが, やっぱり業務を通して技術を習得するのが自分にとってはスピーディー出来るのかも, と改めて気づけた気がします. その時に学んだ事を活かして, Go言語でMackerelのプラグインを書いたり, サンプルコードをGoで書いたり, 継続してGo言語でコードを書く活動が出来ています.

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一番得意なPerlほど素早く/ミスなく書けるレベルには至っていませんが, 若干試行錯誤しつつも微速前進なスピードで, Go言語でモノが作れるようになってきました.

また, 業務の中でReact/ReduxやTypeScriptの理解もだいぶ深まってきました. こちらは id:masawada さんにペアプロしてもらって, はてなブログにおけるReact/ReduxやTypeScriptのお作法(?)を伝授してもらって, 若干の四苦八苦はしつつ機能の追加や改修が出来るようになってきました.

年末年始はChrome拡張を書いたりして, ReactやTypeScript, そしてJavaScriptの開発環境周り(npmやGulpなど...)をキャッチアップしようと試みています.

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また, スクラムマスターに挑戦したのも良い取り組みでしたし, スクラムの導入を通して, チームをうまく回して前進させるという"技術"を少しずつ得ていくことが出来ました. チームで感じていた課題感を打破するべく挑戦したスクラムマスターでしたが, 正直に言うとちゃんとした(?)教育を受けた経験はなくて, 前職でアジャイルマスターの下でアジャイルをやった経験と, 「アジャイルサムライ」, 「カイゼン・ジャーニー」, 「アジャイルな見積もりと計画づくり」辺りを読み込んだ知識, そして id:daiksy さんのアドバイスを頼りに試行錯誤しながらやっていきました.

軌道修正も多々ありましたが, とはいえタスクの可視化やフローの整備なども含めて, 少しずつですが課題に感じていた部分が解決され, チームとしてまとまって, 前に進めてきた実感があります. とはいえ, チームでの「振り返り」をうまく活かす部分など, まだまだ課題は尽きないので, 引き続き情報や知見のインプットをしつつ, 2019年も試行錯誤を続けていきたいと思っています.

...こうやって振り返ってみると, 2018年は「業務を通して技術の習得に挑戦する」機会がたくさんあって, それが自分にとっては適切だったのか, 割と高速に試行錯誤が出来て, 結果として知見が溜まって技術の幅を広げることが出来た(?)気がします. なので, 2019年もそういうチャンスがあれば積極的に取り組んでいきたいですね. とはいえ, そういう幸運な機会は度々ないと思うので, 業務外でもうまくキャッチアップする仕組みは考えていく必要がありますね...

P

「2018年で良くなかったところ, 2019年に改善していきたいところ」

去年の振り返りを活かせなかった

今回2018年の振り返りを書くにあたって, 2018年の冒頭に書いた2017年の振り返りを改めて読んでみたのですが... 「あ, あの時はこんなことを思ってたんだ...」というのが正直な感想で, それは要するに2017年の振り返りをうまく2018年に活かせていなかった... という事に他ならないなーと痛感しました.

今半期から, 期末の振り返りに向けて, 1〜1.5ヶ月に1回のペースで定期的な振り返りをするようになったので, 2019年はその中で「2018年の振り返り(= これ)」も見返すようにして, 初志を思い出したり, 軌道修正したりしていきたいですね.

秋〜冬にかけての体調が最悪だった

2017年の振り返りでも体調をProblemに挙げていたのですが, 2018年も秋から冬にかけて体調を崩してしまっていました. 特に10月末〜11月辺りは非常に厳しい時期が続いていて, 通院したり, 体調芳しくなく朝起きれなかったりで, 勤怠の状況も極めて厳しい状況に陥っていました. 12月になって若干持ち直してきましたが, とはいえまだまだ油断のならない状況と思っています.

2019年はいよいよ30歳になるので, 体調管理にはこれまで以上に気をつけたい所です...

あまりにも危機感を感じなくなった

2017年に引き続き, 2018年も体調は芳しくなかったものの精神衛生状態は1年通して平穏な状態が続きました. とはいえこれは裏を返せば, 精神衛生に影響が出るほど危機感を感じることがなくなった, と言えます. 個人的には, 程よい「危機感」は爆発的な成長の糧になると思っていて, そういう意味では2018年はいろいろと得るもの, 成長したことはあったけれど, とはいえ勢いはなかったと感じています.

とはいえ, これまで危機感を感じていた時は, 主に「自分と他人を比べる」時の, 劣等感とか不甲斐なさとかを噛みしめる中で感じる事が多くて, 結構これはコントロールが難しいし, そもそも最近は他人に対して感じた劣等感や不甲斐なさから自分を追い込むことがなくなってきたので, 2019年は他の, なるべくコントロール可能なやり方で, 程よく自分を追い込んで, 危機感を煽ってみたい(?)と思っています.

...その辺り踏まえて, 2019年のTryとして, 「もっとチャレンジする」を掲げようと思っています.

T

「2019年, 改めてチャレンジしていきたいところ」

もっとチャレンジする

前述した通り, 今年でいよいよ30歳になります. 前職時代に中途採用に関わる機会があって, その時に思ったのは「20代のうちはある程度ポテンシャルを見込んで評価してくれるが, 30代は実力でしか評価されない」というのが大なり小なりあると思っていて, それを踏まえて今の自分を見つめると, まだまだ実力不足でしかないですね. なので, 2019年はもっとたくさん経験を積んで, 実力の糧にしていかないといけないと思っています.

そのために, チャレンジして自分を追い込むのも必要だと思っていて, 30歳になるといういい節目もあるので, 例えば「ロールを変える」という挑戦をしてみるのもアリかも, と考えたりしています. 例えばエンジニア兼任ディレクターのようなポジションをやってみたり, 或いはSREとしてインフラ周りの仕組みを再整備したり... 引き続き「教育」的な部分にも関心があるので, そういった挑戦もしてみたいという気持ちもあります. とはいえアレもやりたい, コレもやりたい! だと大抵中途半端な結果に終わるので, しっかり上長やメンター, 関係する人たちと相談して, いい感じの(負担になりすぎない)チャレンジをしていきたいです.

海外に行く

去年も書いていたのだけれど, 去年は結局海外のカンファレンスに行く機会がなかったですね. 2019年は, ひとまずThe Perl Conference in Riga(TPCiR)に行くぞ! という気持ちを高めています. はてなブログの開発の様子を通じて, 日本におけるPerlを使ったWeb開発事情の現状をお話する, みたいなトークをしたいと思っています. これもまたチャレンジの一環ですね.

そうなると, 引き続き壊滅的な英語についても何とかしないといけない気がしますが, とはいえ体調管理のことなどを考えると, 英語しっかり勉強するぞ! と心に決めても途中で挫折するのは容易に想像が出来るので, まずはヒアリングを突破口にするのはどうか? とか考えたりしています. 英語で会話していて困るのが「何を言っているかわからない...」というところで, そこが改善できれば聞き取れた単語から会話の内容を想像したり... 出来るのではないか...?

後はライブの日程とTPCiRの日程が重ならないことを祈るのみですね. 重なったら... いろいろ検討します...

まとめ

こうやって振り返ってみると, 2018年は割といろいろ成果残しつつ学びも多い, よい1年でした. これも日々お世話になった皆様のお陰だと思っています. 本当にありがとうございました.

一方で, 引き続き体調面など不安はたくさんで, 2019年はその改善をしながら, いろいろなチャレンジを通して経験を積んで, 実力というか, エンジニアとしての戦闘力を高めていける1年にしたいと思っています. 至らぬ点もまだまだ多いですが, 2019年も引き続き, ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします!