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技術的なことや仕事に関することを書いていきます.

「雑に文章を書く」活動と, そこから得たもの

この記事は, 「はてなエンジニア Advent Calendar」の18日目の記事となります.

qiita.com

昨日の記事は, id:masayoshi さんの「はてなサマーインターン2017の講義とメンターをした話」でした.

masayoshi.hatenablog.jp

今日は, 最近やっている「雑に文章を書く」活動と, それが業務の中に微妙に活きつつある, という話をしようと思います.

雑に文章を書く

はてなにおける業務として, 「はてなブログ」の開発に携わっているので, そのドッグフーディングは極めて重要です. 言うまでもなく, 仕事や技術について語ることを主目的としたこのブログもはてなブログを使っていますし, 日常や趣味について語るブログもはてなブログを使っています: 絶対笑顔でまだまだいっぱい夢見るブログ そして2ヶ月ほど前から, これら2つのブログに加えて, 「パピッター」という, とにかく雑に, 思ったことを, 勢いだけで綴るブログをやっています. ...もちろんはてなブログで.

papix.hatenadiary.jp

最初は, 割と勢いでスタートした「雑に文章を書く」活動ですが, 継続していると, 予想していた以上にメリットがあることがわかってきました.

「雑に文章を書く」活動から得られたこと

「思考の書き損じ」が減る

昔から, 「気付いた事, 学んだ事, 考えた事, そういった思考の成果は文章にまとめて残したい. そうしないと, 折角頭を使って思考を巡らせたのに, それを全部忘れてしまう」という気持ちを持っています. それを果たすべく, 2つのブログを書いていましたが, 何となく「このブログは, 思考したことを, しっかりまとめてからアウトプットする場所」といった気持ちになってしまって(この辺りの, 「ブログの使い方」的な部分は人それぞれあるとだと思います), 結果として書き損じる, というパターンが多かったです.

「このブログは, 雑に文章を書いても良い場所だ!」と定めることで, 思考したことを5〜6割くらいまとめた段階のものを, どんどんと書き残せるようになりました. もちろん, これまでよりもクオリティ(?)は低いかもしれませんが, 一度雑に書き残しておくことで, それを後で振り返ったり, まとめなおしたりすることが出来るようになりました.

「文章を書く」作業が苦ではなくなる

エンジニアとして, コードを書き, プロダクトを改善, 成長させていくのは重要な仕事です. しかしながら, それをチームで取り組んでいくのであれば, ある程度の「文章」を書く必要がある場面が多々あります.

例えば, IssueやPull RequestのDescriptionだったり, 日報/週報といった定期的なレポートだったり, 会議のアジェンダだったり... 丁寧に書きすぎると時間がかかりすぎますし, かといって雑に書きすぎると, IssueやPull Requestであれば, 「これはどうですか?」, 「これって何ですか?」といった, コメントによるコミュニケーションが何度も何度も繰り返されてしまったりしますし, 会議であれば, 議論の前提やテーマがズレてしまったりして, 気がついたら混沌となっていた... といった事があるかもしれません.

「雑に文章を書く」活動を初めてから, 定期的に「5〜6割くらいの完成度」の文章を書くようになって, 結果として, IssueやPull RequestのDescriptionや, 会議のアジェンダを用意するとき, 50%〜60%くらいの完成度のものを, すぐに書き出せるようになった気がします. これまでは, 書き始めるまでにいろいろ考えすぎたり, なんとなく書き始める事が出来ずに, 結果として延々と時間だけが経過していた... というパターンが多かったです.

「50%〜60%」という完成度も, 良い塩梅なのかもしれないと思っていて, 文章を書く時, 完成度を上げようとすれば上げようとする程, 時間が必要になってきます. 程よい準備時間を費やしつつ, ある程度前提や自分の意見などをまとめられる完成度がこの辺りなのではないか? ...と, 勝手に思っています.


思いつきで初めた, 「雑に文章を書く」活動と, そこから得られたものについて紹介しました. 「雑な文章」, よければはてなブログで是非綴ってみてください.

hatenablog.com