Masteries

技術的なことや仕事に関することを書いていきます.

lessでファイルを開いている時に「v」キーを押すと, そのファイルをエディタで開ける!!!

…というのを知っている方はこの記事を読む必要はありません. タイトルに書いてあることが全てなので.

実際, lessのmanにも, このように書かれております:

       v      Invokes an editor to edit the current file being viewed.
              The editor is taken from the environment variable VISUAL
              if defined, or EDITOR if VISUAL is not defined, or defaults
              to "vi" if neither VISUAL nor EDITOR is defined.
              See also the discussion of LESSEDIT under the section on
              PROMPTS below.

ありがとうございました.

あわせてよみたい

blog.kazuhooku.com

plenvでインストールしたPerl環境を固定(?)できる「plenv-lock」書いた

以前, 「最近のplenv/Cartonの運用」というエントリで, plenvで管理しているPerl環境について, App::cpanminusとCartonをインストールした段階で書き込み禁止にしてしまって, それ以降余計なモジュールをインストールすることを防ぐ, みたいな話をしました.

papix.hatenablog.com

このへん, いい感じに操作したい! という気持ちが高まったので, plenv-lockというplenvのプラグインを書いてみました.

github.com

使い方

$ mkdir -p $PLENV_ROOT/plugins
$ git clone git@github.com:papix/plenv-lock.git $PLENV_ROOT/plugins/plenv-lock

こんな感じでインストールしてあげて...

$ plenv lock 5.24.1

とすれば, plenvでインストールした5.24.1の環境がロックされます. 解除するときは,

$ plenv unlock 5.24.1

という感じです.

仕組み

内部的には, ロック/アンロックの対象となるPerl環境がインストールされているディレクトリに対して, findで全てのディレクトリを見つけ出し, その全てにchmodを使って書き込み権限を落とす/付与する, という形で実装しています. 以前はchflagsで実装していましたが, find + chmodにすることで, MacだけでなくLinuxなどでも使えるようになった, と思います(試してはいない).

ちなみにこのアイデアは id:aereal さんから頂きました. ありがとうございました.

まとめ

plenv-lockという, plenvのプラグインを書きました. かなりニッチなプラグインではありますが, 興味があれば(Perl環境をロックする, という運用? とあわせて)試してみて頂けると嬉しいです.

YAPC::Kansai, お疲れ様でした!

YAPC::Kansai, お疲れ様でした. YAPC::Hokkaidoに引き続き, 今回も非常に良いYAPC::Japanでしたね! 大阪と言えば, 自分が生まれ育ち, そしてPerlを学んだ思い入れの深い地元です. ここでYAPC::Japanが開催されるというのは, 本当に感慨深いものがありました.

前回のYAPC::Hokkaidoに引き続き, 一応スタッフということで参加はしていたのですが, 実際のところ座談会にトークに... と慌ただしくてそこまでスタッフとして働けなかったのは心残りでありました. その代わり(?), 今回は本当にいろいろなイベントに絡むことができたので, そのへん紹介しつつ, YAPC::Kansaiの感想エントリにしたいと思います.

前夜祭に出ました

前夜祭のコンテンツである, 「突撃!隣の開発環境!」のトップバッターをやりました.

とにかくzshのaliasは改めて設定ファイル眺めてみると自分自身「ひどいな!!!」と言わざるをえない... というわけで, 近々あまり使ってない/覚えてないaliasはサッパリ整理していこうと心に刻みました. あと記憶に残っているのは弾さんのツッコミ(Dan the interruption)で, 初体験(?)だったので, とにかくリズムを崩されっぱなしでした. 精進しないといけませんね...

割と(大阪らしい!?)ハチャメチャな部分もあった前夜祭ですが, いろいろと印象に残ったというか, 勉強になったことも多かったです. 例えば@songmuさんが紹介していた.tigrcとかもそうで, ここ最近なるべくtigを使っていこうと試みていたので, めっちゃ参考になりました. というかtigって設定ファイルあったのか...

座談会をしました

Perl入学式座談会 〜これまでの軌跡を振り返り, そして未来へ〜」という座談会に登壇しました. 今回は自分に加えて, 古参枠(Perl入学式の始まりを知っている, 初期メンバーの1人)であるところの@azumakuniyukiさん, そして受講者からスタッフ/サポーターになった枠として@gomaaburamaxの3人で, Perl入学式についてのアレコレを語りました.

ちなみにこの座談会, 当初は自分が司会をするつもりだったのですが, 「papixが司会をすると, 延々とpapixが喋って座談会ではなくなってしまう」などの懸念が登壇者の一部から出た為, 急遽@crazygirl_loverさんに司会をお願いすることと相成りました. 結果としてこの選択は大正解だったと思っていて, 2年前のYAPC::Asiaにおける若手座談会でも発揮された定評のある司会力で, 5年目の終わりを間近に迎えていよいよ6年目(!?)を迎えるPerl入学式にとって, 「過去を, 今を, 未来 繋げる」良い節目になったのではないかな, と思っています.

トークをしました

PerlのWebアプリケーションをデプロイする時に僕達が考えたこと」というタイトルでトークをしました. 今回はちょっと反省点が多かったと思っていて, 特に20分だとどうしてもデプロイについての概論的な部分でいっぱいいっぱいになってしまって, 具体的な内容に踏み込めなかったのは悔いが残るところでした...

とはいえ, 発表資料をまとめている中で自分自身の経験も整理することができたので非常に有意義でしたし, 特に学生さんや, 趣味でプログラミングをしている方にとって, 「Webアプリケーションのデプロイ」は小さくない壁だと思っていて, そういった所にチャレンジする際の指針を考える資料としては役立てるのではないかと期待しています.

次にこういった内容で発表をする時は, 勇気を持って40分で応募して, 20分で概論を語り, 残り20分で概論を踏まえた実践的な(実務的な)内容に触れられるような構成に出来たらいいなーと思います.

トークを聞きました

利用しているBaaSが終了するときにすべきこと または Parse.com の終了と私たちの取り組み by @side_tana

とにかく壮絶といった感じで, MBaaS(Parse.com)に依存したサービスが, MBaaSのクローズに伴ってどのようにMBaaS依存から脱却していったか, その実態が語られていてとても興味深かったです.

トークの中で「MBaaSの利用は借金」と仰っていて, まさにその通りだと思うし, 利率は違えど(?), IaaSやPaaSの利用もノーリスクではなく, ある種の借金であることには違いないと思うので, そういった観点を持った技術選定って大事だなあ, と改めて思いました.

カヤックのゲーム開発・運用の「今」 力技と効率化の先に我々が目にしたものとは by @mackee_w

めっちゃ良かった. 特にトークの順番が良かったと思っていて(?), 自分のトークで自分自身がデプロイのついての概論を語って振り返った後で, こういった実際の風景を見れると, より深く理解出来た気持ちになって良かったと思います.

あとは質疑応答で, 「こういった自動化や効率化は属人化しがちだけれど, どう対処している?」という感じの質問に対して, 「少し穴を残しておいて, そこを突っ込まれたら"じゃあやってみて!"と丸投げする, そうやって自動化や効率化のためのコードに触れてもらって, 慣れていってもらう」みたいな答えをしていて, これはまさに目から鱗, 逆転の発想という感じで, 非常に感銘を受けました.

Webエンジニアに知ってほしいRDBアンチパターン by @Soudai

RDBのアンチパターンに関して, 具体的な例も織り交ぜながら解説していくという感じのトークで, 非常にタメになりました. ファントムリードやダーティリードは「りろんはしってる」という感じで, きちんと理解出来てる自信がないので, 改めて理解に努めようと思いました...

それからなんといっても, ベストトーク賞おめでとうございました! 参加者による投票形式で, B部屋というキャパシティが少ない会場だったにも関わらず, ベストトーク賞を受賞するというのは本当に凄いことだと思っていて, とにかく凄く凄いです!

なんと同じ会社の一員になることができたので, この辺りのRDBの話題, いろいろと伺えたらいいなーと改めて思いました.

そしてYAPC::Fukuokaへ...

無事YAPC::Kansaiが終わり, 次はいよいよYAPC::Fukuokaです. 既にティザーサイトが公開され, チケットの販売やトークの募集も開始しています.

yapcjapan.org

YAPC::Fukuokaは現地のFukuoka.pmとJPAの協力のもと開催される訳ですが, 実はYAPC::FukuokaについてはJPA側の代表が自分という事になっていて, Hokkaidoからスタートして, Kansaiに渡ったバトンを私達が受け取り, Fukuokaの次であるOkinawaへと繋ぐ, 重要な役割を担うことになりました. まだまだ至らぬ点も多いですが, 実行委員長である@debilityさん, そしてFukuoka.pmの皆さんやJPAのスタッフと協力しながら, YAPC::Fukuokaの開催に向けて, 頑張っていきたいと思っています.

...それではまた, 7月に福岡でお会いしましょう!!!

YAPC::Kansaiで逢いましょう!

いよいよ今週末はYAPC::Kansaiですね. 地元関西で初のYAPC::Japanということで非常に楽しみです.

yapcjapan.org

トークをします

14:50〜15:10にB会場で, 「PerlのWebアプリケーションをデプロイする時に僕達が考えたこと」というトークをします.

裏番組がdankogaiさんとmoznionさんのスペシャルセッションという事で, 誰も話を聞きに来ないのではないかという予感が一瞬脳裏をよぎりましたが(正直自分もスペシャルセッション見に行きたい), とにかく頑張ってやっていきます.

業務でPerlを使ってWebアプリケーションを作っている人からすれば, デプロイは日常茶飯事な出来事ではあります. しかしながら趣味でPerlをやっている人からすれば「Webアプリケーションのデプロイ」は割と未知の領域なのでは? という感じがしていて, Perlを学んで, Webアプリを作れるようになって… の次に立ちはだかる壁が「デプロイ」になっていると思っています.

そういった方の後押しになるよう, このトークでは, 趣味で作るような小規模なPerl製Webアプリケーションにおけるデプロイ戦略などのネタを中心に, デプロイに関するアレコレをお話していきたいと思っています.

座談会をします

12:10〜12:50に, C会場で「Perl入学式座談会 〜これまでの軌跡を振り返り, そして未来へ〜」という座談会がありますが, こちらにも出ます.

座談会の司会進行については, 当初自分がやるといった話もあったのですが, 「ずっとpapixが喋ってしまって, 座談会でなくなってしまう懸念がある」というツッコミが入った為, 「ジンジニア」こと@crazygirl_loverさんにお願いすることにしました.

ジンジニアさんは以前, YAPC::Asia 2015における若手座談会でも司会進行をしてくださっており, その手腕には定評と実績があるので, 至極真っ当な座談会が繰り広げられるのではないかと思います.

裏番組であるところのmoznionさんの「Webアプリケーションのキャッシュ戦略とそのパターン」も絶対聞きたいトークの1つだったのですが, ぐっと我慢してPerl入学式のこれまでやこれからを座談会形式で語っていきたいと思いますので, Perl入学式というコミュニティの歴史やその運営に興味がある方は足を運んで頂ければ嬉しいです.

なんと前夜祭にも出ます

なんと, 上記のトークと座談会に加えて, 前夜祭のコンテンツであるところの「突撃!隣の開発環境!」にも参加することになっています. 正直, そんな凝った開発環境ではないのですが, 酒の肴になるよう盛り上げなど頑張っていきたいと思います.

YAPC::Kansaiでpapixと握手!

それでは皆さん, YAPC::Kansaiでお会いしましょう! …なお資料の進捗は0%です, 本当にありがとうございました.

DateTime::Format::MySQLで作ったDateTimeオブジェクトにタイムゾーンを設定するとエラーになる場合がある

i18n対応したサービスをDateTimeを使ってモリモリ開発している方からすれば既知な話かもしれませんが, 自分は知らなかったのでメモ.

DateTimeとタイムゾーン

DateTimeは, かなりしっかりとタイムゾーンに関する処理が実装されています.

use feature 'say';
use DateTime;

my $dt1 = DateTime->now();
print $dt1->time_zone(); # => UTC

my $dt2 = DateTime->now(
    time_zone => 'Asia/Tokyo',
);
my $dt2->time_zone(); # => Asia/Tokyo

このように, DateTime->new()DateTime->now()において, time_zoneでタイムゾーンを指定すると, 指定したタイムゾーンがセットされたDateTimeオブジェクトを生成することができます(指定しない場合, UTCとして扱われます).

更にDateTimeのオブジェクトは, set_time_zoneメソッドでタイムゾーンを変更することができます.

use feature 'say';
use DateTime;

my $dt = DateTime->now( time_zone => 'Asia/Tokyo' );
say $dt->time_zone->name; # Asia/Tokyo
say $dt->strftime("%F %T"); # 2017-02-13 19:00:00

$dt->set_time_zone("Europe/London");
say $dt->time_zone->name; # Europe/London
say $dt->strftime("%F %T"); # 2017-02-13 10:00:00

サービスの多言語対応などで, ユーザーのタイムゾーンに応じて時間を出し分けたい場合, このset_time_zoneによるタイムゾーンの変更機能は非常に便利です.

DateTime::Format::MySQLについて

さて, DateTime::Format::MySQLを使えば, 次のようにしてMySQLのフォーマットからDateTimeのオブジェクトを生成することができます.

use feature 'say';
use DateTime;
use DateTime::Format::MySQL;

my $dt = DateTime::Format::MySQL->parse_datetime("2017-02-13 19:00:00");
say $dt->time_zone->name; # floating
say $dt->strftime("%F %T"); # 2017-02-13 19:00:00

この時, $dtのタイムゾーンはfloatingになっています. DateTime::Format::MySQLのドキュメントを見ると, 次のように書かれています:

This class offers the following methods. All of the parsing methods set
the returned DateTime object’s time zone to the floating time zone,
because MySQL does not provide time zone information.

要するに, MySQLではタイムゾーンに関する情報を提供していないので, floatingというタイムゾーンとしてDateTimeオブジェクトを作っている, という訳です.

use DateTime;
use DateTime::Format::MySQL;

my $dt = DateTime::Format::MySQL->parse_datetime("2017-02-13 19:00:00");
$dt->set_time_zone("Asia/Tokyo");
say $dt->time_zone->name; # Asia/Tokyo
say $dt->strftime("%F %T"); # 2017-02-13 19:00:00

このように, DateTime::Format::MySQLで生成したDateTimeオブジェクトに, set_time_zoneメソッドでタイムゾーンを指定すれば, 任意のタイムゾーンのDateTimeオブジェクトが取得できます. 上記の例の場合, Asia/Tokyoタイムゾーンにおける2017-02-13 19:00:00のDateTimeオブジェクトが取得できるわけです.

DateTime::Format::MySQLで作ったDateTimeオブジェクトにタイムゾーンを設定するとエラーになる場合がある

…いよいよ本題です. 論より証拠ということで, 実際のコードを見てみましょう.

use feature 'say';
use DateTime;
use DateTime::Format::MySQL;

my $dt = DateTime::Format::MySQL->parse_datetime("2017-03-26 01:00:00");
$dt->set_time_zone("Europe/London");
say $dt->time_zone->name;
say $dt->strftime("%F %T");

このコードを実行すると, 次のようなエラーになります.

Invalid local time for date in time zone: Europe/London

サマータイムの罠

原因は, 英国夏時間です. Wikipediaによると, 英国夏時間は次のような仕組みになっているそうです:

具体的な実施期間は、3月最終日曜日1時(UTC)から10月最終日曜日1時(UTC)までの期間。つまり、グリニッジ平均時で3月最終日曜日の1時になった瞬間、英国夏時間が始まり、同日の2時になる。また、英国夏時間で10月最終日曜日の2時になった瞬間、グリニッジ平均時に戻り、同日の1時になる。このため、夏時間の開始日は1日が23時間となり、終了日は1日が25時間となる。

要するに英国夏時間において, 3月26日午前1時0分〜3月26日午前1時59分は存在しないわけです.

そのため, 上記のように, floatingタイムゾーンにおける2017-03-26 01:00:00のDateTimeオブジェクトに対してset_time_zoneEurope/Londonを指定すると, DateTimeオブジェクトはサマータイムによって存在するはずのないEurope/Londonタイムゾーンにおける2017-03-26 01:00:00になるようにタイムゾーンを書き換えようとします. そのために, 先程のようなエラーが表示されるのでした.

まとめ

これまで割とサマータイムもなく, 特段タイムゾーンを意識しなくてよいJSTの世界に閉じこもって(?)コードを書いていたので, 今回のタイムゾーンやサマータイムの話は調べることがいろいろあって学びがありました.

タイムゾーンやサマータイムの扱い, 非常に難しいものがありますが, 引き続き頑張っていきたいものです.